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R*Fragments V++

Reminiscence Fragments→無限定義への結論 紅蓮への帰依 白く燃える焔との対峙

2025'01.23.Thu
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2010'11.16.Tue




耳に障る怒声のような何かが
奥の方で響く


忘れるなと


幼い声色の怒声が響いて

俺は目を覚ます

 





                          


拍手


 

 


ノーライフキングが仲間になってから
ずっと同じ夢を見る
寧ろ、今まで夢を見た覚えなどない
ヒヤリとする朝の空気を肺に吸い込み
頭をおさえる
まるで怒声の余韻でもあるように頭が痛みを訴えるのだ


「…どうした、ニド」

「…ノーライフ……否、何でもない」


心配そうな声が
何故だか無性に苛ついて
耳を塞ぎたくなって
逃げるように駆け出した


(心配を、してくれているというのに…俺は最低だな)


暫く走り川べりで足を止めた
この苦しさは走ったからかそれとも罪悪感か…
そっと、水面に手を沈める
水の冷たさが心に染みる

煌めく水面に
空と
自分が
映り込む

鏡程ではないが綺麗に姿を反転して映す
今の自分がどれだけ酷い顔をしているのかも…

一瞬、動かしてないはずの唇が
映っている方は開いた気がした
否、確かにあちらは唇は動いていた


『忘れるな』と


途端、頭を殴られたような痛みが走る
その中で静かに幼い声が問う


なあ、なにをにくめばよい?
おれのはんしんをうばったのはだれだ?
おれのせかいをうばったのはだれだ?


そうだ、これは昔の…俺だ
ドゥクスに初めて聞いた、問い…


忘れるな

憎むべきは
大崩壊を起こした張本人だ!!

 

鳴り響く
ちかちかと
真っ暗な闇のなか
まるで幼い声は泣きだしそうなのを
我慢しているようだった


軋むような痛み
グラリと揺れ
冷たさに抱かれたと思えば
俺は知らない間に
意識を手放していた

 


………忘れてなんかはいない
確かに俺は、ノーライフキングを…アルド二世を……父を憎んでいた……


けれど…それは……

 


ぐぃと引っ張られる感覚
冷たさに包まれていたはずがいつの間にか
柔らかで暖かいものに変わっていた


「ニド、貴様は余程眠るのが好きなようだな」

「心配させないでよね…また何年も待ちたくないよ~」


目を覚めたのを察した悪魔と淫魔がベッドに乗り上げ
人の顔をぺしぺしとはたく


「………すまない…」


再び目覚めた時も
こんな感じだったのを覚えている
その時は後ろにドゥクスがいたが
今は、彼らの後ろに見えるのは
ノーライフキング…

俺の目線に気付いたのか淫魔が呟く


「ノーキンが担いできてくれたんだよ?」

「ノーキン言うなノーキン」


全く、と溜め息をつきながら悪魔が淫魔を黙らせる


「こんな寒いときに川に落ちるとは…しっかり暖まってるといい、人間は脆いから、な」


ばさ、と羽音をたて
淫魔を引きずり部屋を出てゆく
アレなりの気遣いなのだろう
だが今は、複雑な気分でしょうがない

 

 

 

「………どこか…痛むところは、ないか?」


先に沈黙を破ったのは
ノーライフキングだった


「ぁ、あぁ……」


嘘だ、落ちた時打ち付けたのか肩が痛い

その先の言葉が見つからない
よく考えてみれば
大崩壊が起こる前ですら
まともに会話を交わした覚えはない

冷えたからだを自分自身でぎゅっと抱き寄せる
先ほどの言葉が
まだ頭に響いている


「私に、お前を温められる体が、あったらよかったのだがな」


苦笑いするように呟く


「情けない話だ、息子を抱きしめ温めることすら出来ない」


ハッとノーライフキングを見れば勘違いしたのか
顔を背ける


「すまない、私に……父親の資格はない、な」

「…違う…っ…そう、じゃなく、て…」


胸が詰まる
この先の言葉が出ない


俯いた子供
ぎゅうと拳を握り
震える声を搾り出す


父がおれを見ないのは
おれが要らない子だから


そう、ずっと思ってた
この人にとっておれは息子なんかじゃない
ただの道具に過ぎないと

憎い
大崩壊を起こし
おれの大切な者を奪った

憎い
おれは兎も角、リシアを
何故リシアを守ってやらなかった

憎い
ドゥクスと名乗る機甲を
おれの傍に置いたのも
…父さんは、傍にいてくれなかったのに


あぁ、なんだ、結局寂しかったのか


違うんだ
父さんだって大崩壊の被害者なんだ

違うんだ
守りたくても守れなかったんだ

違うんだ
父さんはちゃんと、俺達のことを
見てくれていたんだ
だから自分の代わりにドゥクスを置いてくれてたんだ


もう、寂しくない

幼い自分の頭を撫でてやる
ぱたぱたとおちる透明な雫

ふわりと、自分でも見たことのない笑みを浮かべ
そっか、よかった
それだけ呟いて光となって消えて行く


「………ニド?」

「……父さんは、俺にとって…貴方だけだ」


軋む体を無視する
無機質に近い体を抱きしめる
初めて触った、父

思いもしなかったことなのだろう
ぴくりとも動かない


「……っ…」


些かガタが来てるのだろうか
最近よろけてばかりだ
そう思いながら力が抜けてゆく


「ニドっ」

「…すまない」


ズキリと肩が痛み眉間にシワが寄る


「痛むところ、あったのだな」


なんだか責められている様で
すっと目を逸らした


「…これ以上、心配はかけたくなかったからな…」

「心配位、させてくれ…大切な息子のことなのだから」


柔らかな笑みが
その仮面のような顔の奥に見えた気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****************


父と子のふれあいタイム
的な
いつかは書かなきゃなぁっとおもって

所謂確執といいますか
俺だって1の時、おい親父wwなんばしよっとwwってなったので
ニドさんも思ってるんじゃないかなぁ
とかwww
序に一度設定に書いた事ありますが
ぱぱんは別世界でリシアが生きてる(?)事を知ってます
そして会ってます
さらにちょくちょく会いに行ってます

リシア側にいないのはリシアに「兄さんの傍にいて!」って怒られたからとか
実際は原稿描けないじゃねぇか的な←
リシアが別の世界で生きてることをニドに伝えてはいません
そしてソレはリシアが望んでいることだったりします
あの兄ちゃんなら自分の世界ぶっ壊してでもリシアの世界来そうですもんね!いらっしゃい黒焔!!
ちゃんと段取りを踏んでから会いたいんじゃないかなぁと

今一話全部覚えてるわけじゃないので(もう見れないし)あやふやだったり
なのに書こうとするのな!!
余りに久々にマジメ(?)だったので耐えられなくなりそうでしたww
うへへ、ノエルを押さえつけて喋らせないようにするのは一苦労だったwwww

ぁ、基本的にニドの陣営は「人獣・魔種」で固められてます
でもおでんさんとか出しゃばりっていうかコッチの方が絶対戦闘が多いので意地でもいます
ギガスカイムダリスに囲まれてもへっちゃらさ!!
序にリシア側は「神族」です
海?知らんなァ 不死?あっは、本当ですか?
まぁ、俺が実際に使ってたデッキで決まってます
(昔リシアの資料が欲しくてストーリー回したりしてた)
ニドさん(メインICっていうか唯一ぬ似のIC)は実際魔種メインなんですが
人獣大会のとき造ったデッキが強くてwwたまに使ったりしますwww
ぶっちゃけノエルさん入ってないんだけどね!!
いいじゃん!出番ならここにあるz(ry

まぁ、ちょっとだけね、ここしか居場所無いからね
腐りかけたネタを下においときますww
一般の方は此処まで読んでいただいでありがとうございますww
そうじゃない方は後もう少しほんの少しだけお付き合い下さいwww

 

 

 

 


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 

 


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 


↓↓↓↓↓↓↓

 

 

 

 

 

「肩か、どれ、見せてみろ」

「ぇ、あ…だ、大丈夫だから、自分で……」


上着ベリッ


「………」

「………」

 

「……ニド?」

「……ハイナンデショウ」

「この鎖骨に有る赤い痣は何か、私に解る様に説明して欲しいのだが…まさか…」


ビクッ


「い、ゃ、別に、ど、どこかに…ぶつけた…だけでそんな…最近戦闘多かった、し…」

「……お前は母さんに似て嘘をつくのが下手だな…何処の誰だ私の可愛い息子を穢した奴は…燃やし尽くしてくれる…」

「(リアル弱点っ!)誰とか、だから、違…」


コンコン
がちゃっ


「ニド様、大丈夫ですか?重湯を持ってきたのですが…」

「(ノエル今だけは来るな空気読め!!)あ、あぁ…すまない」

「(父親レーダー発動)そうか、お前か…」

「???(ニドの現状ちらり)…あぁ、改めまして挨拶させていただきますね、私、ノエルと申します、義父さん」にっこ

「(ちょ…おまっ…!)」

「お前に父などっ!!燃やしてくれるわっ!」

「私が燃えるのはよr(ごぉっ

「…ハァ……」

 

**************
ノエルさん、完全紳士って言葉をコンビニで勝って来て装備して下さいww
駄目だこりゃww
お粗末さまでス

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HN:
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年齢:
36
性別:
非公開
誕生日:
1988/09/15
趣味:
小説書き
自己紹介:
当ページは
・LORD of VERMILION(1.2)
および
・FF14(うちよそだったりCPだったり)
の話を気が向いたら書きなぐる非公式ブログです。
ピクシブとかには上げづらい短い話やらなにやら中心にやってます。

Me(最愛がニドなのは今でも不変)
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