R*Fragments V++

注意：若干ノエニド


あとノエルさんがちょっと(？)アホ


更に
超急いだので
文章がいつも以上に、やばいかもです





今年一年ありがとうございました！
来年も宜しくお願いします！




おk？→

「ノエル…ちょっとこっちに来い」


眠る支度をしていたロードが
荷物を纏めていた私に手招きをする


「どうかされましたか？」


簡易的な寝処の傍に立つと
手を伸ばしかけ、ぴたと止めれば
私をじぃと見つめる


「…しゃがめ」

「御意に…」


目の前で膝を折る
ロードの顔を見れば恥ずかしそうに頬を赤く染めていた


「どうかなされましたか？」


クスリと笑えば睨まれるが
まったくといって迫力はない

ふいに顔をぐいと引っ張られる
少々期待するもそのまま横を向かされた


「(……まぁ、ですよね…)」


何せ想いが伝わったのはよいのだけれどキスなど
こちらからもしていないのだから…


「…ニド様？」


無言で私の横顔を見つめる、否、凝視している
目を細めてまで


「…初めてだから、痛いかもしれないが…」


漸く声を発したかと思えば…
何やら勘違いしそうな台詞


「…出来るだけ痛くしないように、気をつける…」


え…
上は譲りませんよ？


「……いったい何の話です」

「…耳？」


キョトンと首を傾げる
それがとても幼げで可愛く見える


「ノエル、お前は…防御が低いだろう…だから、俺のお下がりで悪いが此れを付ければ少しは助けになるかな、と…」


そういいながら掌を開けばそこには一つのピアス


「いらない、か？」

「いえ、貴方から頂けるというのに断る理由などありませんよ」


そっと掌を自分の両手でつつみこめば
貴方は嬉しそうに微笑んだ






「ほぅ、それで右耳なわけだ」


ワインをあおりながら邪神は私の右耳を指差す


「いいんです、ニド様がやってくれただけで私は嬉しいですから」

主のあの時の真剣な顔を思い出してクスリと笑う


「でも右耳って…」

「こっちのほうが着け外しが楽ですから」

「…強情だねぇ」


ふふっと笑いグラスの中のそれを飲み干し
立ち上がれば影へと消えていった

「…お揃い、に、気付いてないのが少々残念ですが、ね」


自室の空いたソファに誰に向けてでもなく
呟くのだった






＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
滑り込み！