R*Fragments V++

Reminiscence Fragments→無限定義への結論　紅蓮への帰依　白く燃える焔との対峙

2025'01.23.Thu

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2013'11.03.Sun

「ニド様…？」

不安げな声にハッと目線を上げれば心配そうな顔の…
誰だっただろうか
最近は人も衛兵として城にいることが多くなった故に
一人一人の名前どころか顔も碌に覚えておらず

「（…割とひどいと、自分でも思うが）」

自由な時間は日に日に無くなる一方で
申し訳ないが元々剣を握る日々で、自分自身もそちらの方があっている自覚もあり
そこにさく頭を持ち合わせているわけでもない

そんなことドゥクスやどこぞの主神に言えば王たる者、などと怒られてしまうだろうが

「あぁ、すまない、少し考え事をしていた…」

「胸を押さえられていたので、お体が悪いのかと、失礼いたしました。次の方で最後です。」

恭しげに頭を垂れて下がる
見た目故に怯える者も多かったというのにこの頃はあまり見かけないので
少しは楽になったと思う。
言われて初めて気づいた胸を押さえてた手を下し
日に日に自由な時間が無くなる主な原因たる謁見へ構えた

「お疲れ様でございました。今の方で最後になります。…ニド様？」

ごり、と王座の背もたれに頭を押し付け顔を天井へ向け深く息を吐く
次第に視界が狭くなり、駄目だと思いながらもそれすら頭の隅に押し込まれてゆく
完全に意識を手放す、その直前に
暖かさと浮遊感で視界と意識が急浮上する

「お疲れ様です、ニド様」

ふわりと笑む顔が近い
抱き寄せられている、否、横抱きにされている
少し目をこすりハッとしわからないよう衛兵を視界に居れれば
ぽかんとしか顔で彼ーノエルーを見ていた

それとこれとが合わさってどんどん顔が熱く感じてくる

「ノ、ノエル、大丈夫、だ…自分で、歩ける」

ぐいと胸板を押すも
眠気で力が入らなずニコニコしたノエルはそのまま歩きだしてしまう

「お疲れなのでしょう？お部屋は暖めておきましたのでそちらでおやすみください」

では、失礼しますね
そういって器用に扉を閉じた

「全く、あれほど無理はしないようにと…」

歩きながら自分にだけ聞こえるような声で囁く彼の顔は酷く感情が混じっていて
相も変わらず自分にはなかなか解りきれず取りあえず怒ってることは、確実で

「すまない…だが、無理をしていたつもりは、ない…」

「責めているのではないですよ、もう少し、ご自愛ください」

微笑みながら額に口づけをする
この男は、まだ生活圏に入っていないことに気づいてやっているのだろうか…

やっと部屋に戻りベッドサイドに下され
恥ずかしい恰好から解放される

「……先ほど、今日の衛兵の方から、胸を押さえていたと、伺ったのですが」

その手は自分の靴へ向かっている
こういう時は彼が自分を心配して甘やかしている時に多い
そのまま全部脱がされ着替えさせられるまでがセットで

「ああ、あれか…今は、何もない」

彼の手が届く前に自分で首元を緩め着替えよう
そう考えながら先ほどの胸の痛みを思い出す

痛みとい名で呼ぶには足りず
苦しくないといえば嘘になるような
優しい、痛み

そういえば

「今日、お前の顔を、久々に見た気がする…」

じっと顔を見つめる
朝から忙しそうに周る彼と朝から動けぬ自分を思い出し
口からするりと言葉が漏れる

ああ

そうか

「会いたくて、くるしかったのか・・・」

漏れてしまった言葉はもうどうしようもない事をここ数年で学んだ
だから、ふっと笑って、誤魔化した

そうしたらきっと君は目を細め笑うのだろうから

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お久しぶりです！【生存】ゆきのりです
甘酸っぱい感じにしたかったのを着地点を見失った感じ)^o^(
きっとちゃんと王様してたのかなー？とか色々考える日々
ニドさん不足です
LoV3になっちゃいましたが色々ニド妄想は垂れ流していく予定です
現代パロも終わらせたい所存！
ニド様は永久に不滅ですとも！！！

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