R*Fragments V++

握りしめたソレが

既に個の色を無くし

目前の世界や己と同様に

染まる

沈み始めた太陽までもが

同じ色に溶けているようで

何処にも逃げ場がないようで

未だに乾ききらない液体が髪から滑るように落ちるのが
妙に煩わしく感じ
ぐしゃりと前髪を掻き上げ溜息をつく

ピクリとも動かなくなったかつて
自分の首を狙っていたものを見下ろすと
遠くから自分を探す声が聞こえてきていた



「おい、聞いているのかこの馬鹿ニドが」

落ちた影にハッとして声の方向を見れば
苛ついた様子のディアボロスが
眉間に皺を寄せ腕を混んでいた

「どっかに意識が飛ぶのは勝手だが今はしっかりしろ。王。」

彼が己を王、と呼ぶときは決まって皮肉の意味を込める
王という器ではないことを指しているのかと思っていた時期もあったが
彼は

『は？そんなことを考えていたのかお前は馬鹿だな本当。言葉に意味を持たせるならば差別化、というやつだ
お前は既に紅蓮の王…我々の王だろう？それを人間共に“貸して”やっている。“紅蓮の王”と“王”では違う』

などと不機嫌そうに語っていた
そう呼ばれるというのなら人間の兵側で何かあったのかと思いきや

「折角この俺が出てきてやったのだからな。帰るまでが戦だとロキがいっておったぞ」

どこか満足げに笑みを浮かべ腕を組む

その姿はあどけない子供の様で
表情を崩せばそれでいいといつの間に来ていたファイアドラゴンに頭を撫でられた

「主は、それでいい、それがいい」

「ほれ、帰るぞ。ニド！戦は終わってはいないのだからな！」




にげなくていい
とけこまなくていい
そこにいればいい
どうどうとたっていればいい
おまえがくるしんでも
おまえがないても
われらはここにいるから

だから

お前はそこで笑っていろ
紅蓮の王
我々の最後の護るべき王“ロード”

心が生きてこそ
この世界に存在する意味が新たに生まれるのだと
教えてくれたのだから

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
途中で何かいてるかわからなくなってきた気がするけど
お久しぶりです。ゆきのりです。

個人的にこの三人？？が好きです
ファイアたんチョイ出ですけどね

なんていうか取りあえずディアボロスがロキにおちょくられてる
っていうかそれ遠足だよね？みたいな感じにしたかったのは
覚えている

ニドさんが好きでしょうがない使い魔達ですいません
側でささえたいなぁとかちょっとは思ってるんじゃないかなとか
ニドさんとディアボロスがきゃっきゃしてるだけで俺大歓喜な訳ですが
兄と弟みたいなね兄弟ウメー(´∀｀)的なね