R*Fragments V++
Reminiscence Fragments→無限定義への結論 紅蓮への帰依 白く燃える焔との対峙
2013'11.24.Sun
小波の音が近づいてくる感覚に
ゆっくりと目を開ければ
見慣れた天井が飛び込んでくる
外は日が沈み
空には星がせめぎ合うかのように輝いている
そういえば帰ってきたのは朝だったかと
頭を振ってベッドから起き上がる
リンクシェルが何度かなっていた覚えはあるが
それでも起きられなかったということはそれなりに疲れていたのだろう
そっと手に取ろうとした瞬間に鳴り出すそれを慌てて取れば
耳にじわりと馴染む様なやや低い声が飛び込んでくる
『Elius!やっと出たな…!良かった、心配してたんだぞ?』
「心配させて悪かったな、Vell。朝帰ってきて今起きたんだ」
彼はエレゼンのVell、一応親友というやつだ
あまり声を荒げることのない彼がこんな声を出すとは
本当に心配させてしまったらしい
今度お詫びに何か料理を作っていこう
そう心に誓いながら他愛のない話は始まる
『そういえば今リムサなのだけれど』
「そういう話は早く言うといいと思うんだ…ちょっとまってて外出る」
そういって慌てて投げっぱなしだった上着を引っつかんで
宿屋ミズンマストから飛び出る
「どうせここだと思って」
「あー、よかったEliusさん、この人中はいるって聞かなくって!」
「Vell…」
どうやらルガディンの受付はがんばってこのエレゼンの割には小さめ
(といってもミコッテの自分からすれば全然でかいのだが)な奴を押さえていたようだ
「お前が出てくるのが遅いの悪い」
「ミートシンさん、すいません、ずっと?」
「もう夕方あたりから数時間おきにこれですよ」
頭痛はしないものの頭をおさえる
たまに彼はこうなるので良くわからない
エレゼンの性質なのかと思えば他のエレゼンに聞いたら心底怒られたのは記憶に新しい
やっと離された彼に飯、付き合え、と
椅子に座らされた机には籠に入ったサンドウィッチ
「それで、昨日から全然連絡すらよこしやがらないEliusさんは何をしていたんだか?」
細くて長い指でそれをつまみながらジトリと見られる
何といっても
「ダンジョン行ってたんだよ、あんまり集まりが良くなくってさ」
思い出すだけでも目が遠くなりそうな昨日
途中で白魔導士が回復を投げたそのときから疲労という言葉しかなかった、昨日、だ
「なるほど、攻撃しながら回復して召喚してリミットブレイクして帰ってきて死んだわけか」
もっもっと詰め込みながら頷く彼も同じ召喚士なので
身に覚えがあるのだろう
頭をぽんぽんと撫でられる
そして食えといわんばかりにサンドウィッチを口にぶち込まれる
「むしろここまで帰ってこれたのが奇跡だな」
うんうん、まさにそのとおり
「どっかレストエリアで寝てみろ、お前なんかは襲われるぞ」
それは困る
「てか無いから。無いから。」
ぶんぶんと首を振る
メスのミコッテは何度か助けたことはあるがっ!
「オスのミコッテは割りと高く売れる」
「え、やだ怖い、お前が言うとすごく信憑性あって怖い」
真顔で言われると余計、だ
え、本当売れるの?ちょっとはじめて聞いたのだけど
確かにオスのミコッテはあまり社会にてきごうでkげふんげふん
表社会に出るタイプじゃないけど砂地か森に行けば割りといるのにな
なんていえば冒険者くらいの社交性があるほうがいい
などと更に真顔で言われる
この話、やめないか??
「Eliusこれからの予定は?」
「取り敢えず昨日装備駄目にしちゃった分修理に出してるからそれ受け取って…他には無いかなVellは?何か用事あったからリムサ来たんだろ?」
「用事?一切連絡取れないお前探しに来ただけだけれど…」
「ほんとすいませんでした…」
あとでミートシンさんにも謝っておこう…
「まぁ、折角だから、買い物付き合え、散歩がてらに」
「了解、どこでもついていきますよ」
「相変わらず綺麗だな、両方とも空みたいなのは夜もだな、ここは」
「他の場所もきれいなんだけれどね、どうしてもリムサに帰ってきちゃうんだよね」
尻尾でバランスをとりながら縁を歩く
その横を荷物を抱えた彼が歩幅をあわせてかのんびりとついてくる
「わからなくは無い、が、無理するなよ。昨日ウルダハにいたのは知ってるんだからな」
「本当に、君はどうしてそんなに詳しいのかね」
うえーっと苦虫を噛み潰したような顔をすれば
不敵な笑みで返される
彼の情報網は侮れないのだ
「夜の散歩もいいものだ」
夜でもオレンジ色の光で明るく
活気も衰えていない街を見上げ
目を細めた彼の横顔があまりにも綺麗で
「なんか言ったか?」
「いいえー、お詫びに今日泊まってきなよ、朝ごはん作るから」
「しかたない、呼ばれてやろう」
(寝坊も、してみるものだな)
君とこうして
ここで歩いていられる奇跡を祝って
*************************
FF14新生エオルゼアなお話でした。
ちょっと新しいブログをこれだけのために用意するのがry
更新すると画像消えるからさ!一石二鳥だしさ!!
リアルのPNをちょっと改造して。
うちの子(黒オスッテ)友人(白髪エレゼン)な話でした。
割と適当なところがあるのでもう何がなんだかわからなくなってきた(おやすみなさい
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誕生日:
1988/09/15
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・LORD of VERMILION(1.2)
および
・FF14(うちよそだったりCPだったり)
の話を気が向いたら書きなぐる非公式ブログです。
ピクシブとかには上げづらい短い話やらなにやら中心にやってます。
Me(最愛がニドなのは今でも不変)
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音楽:あさき・サンホラ・終太・recog(敬称略)
俺の嫁達:ニド・ディアボロス・アポロン・ロキお父様・ファイアドラゴン・帽子屋・小野篁・紅蓮の魔導師
ゲーム:GE、FF14(Atomos鯖)、アケはLoVと音ゲー
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Matelial:アルフェッカ様(閉鎖?)
Twitter:Yukinori_d
(鍵付き腐垢)mundus_y
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