R*Fragments V++

きみと俺とあの子の距離


砂の都にて

「やっほ～」

ウルダハのマーケットで材料の値段を計算していれば
後ろから聞き覚えのある声

振り向き、視線を下げれば
小さな彼女はちょん、と手を挙げ
にこりと笑う

「あ、Lau、久しぶり」

「うん、久しぶり、と言っても一週間前会ったけどね～Vell様お元気？」

フフフっと笑いながらくるりとまわる
彼女が幾つかわからないが
ララフェルだからこそ許されるのだろうなぁと
侭思う

「Vell？そうさな、元気なんじゃない？
ほぼ毎晩リンクシェルなるし」

「毎晩？！詳しく！」

「生存確認してるだけだから思うほど面白いことはないですよ」

ハッとなにか良くないことを考えただろう彼女と、そして自分に影が指す

「あ、Vell、ウルダハで会うなんて珍しいね、仕事？」

「まぁ、大体、そんな感じ」

エレゼンの彼を見上げるように自分も彼女も見つめる

「Vellさんこんにちわ～」

ララフェル独自の挨拶をすれば
Vellもそれに返事をするように挨拶をする

割と彼女と彼の頭の中は似ている気がするが
これをいうと双方に不服そうな顔をされるので
あまり言わないようにしている

「お久しぶりで」

「うん、Vellさんとは大分あってないかも？お久しぶりです～」

三人で日陰に避難して座り込む
青く長い髪を揺らしながら座る姿に
何人かが振り返る
解らなくはない

「Lau今日は何してたの？」

「届けものついでの買い物かな～Elは？」

「俺？俺はセヴェリアン先生のとこ、今いろいろ考えてて意見を聞きにね。あ、Vell仕事は？」

のんびり座ってる彼はちらりとこちらを見ながら
あー、と気の抜けたような声を出す

「今、仕事中」

「へ～、じゃあこのままでも問題ないね」

「いや、待って今仕事中ってなんの仕事？！」

「仕事内容を他者に漏らすなんてするわけ無いだろお前のその先生からお前危なっかしいから探して傍で見てる簡単な仕事もらっただけだ」

過保護だな
そうクールそうに付け足す彼だが
普通に漏らしてるのだがこれはわざとなんだろうか
本当にわからない

「"うちのドジ助手が帰ってこないから探してみておけ。あれは放っておくと危なっかしいからな。確かに強いが恐らくここに武器置きっぱなしなのを忘れてる"ってな。いっただろ？あんまりボーっとしてると連れてかれるぞ」

「ぁぁぁぁあ、忘れてた。材料のことが頭いっぱいだった恥ずかしいっ」

てか連れてかれないし！

思わず腰を触れば錬金術で使う道具と材料の入った袋だけ

てかいつのまにそんな連絡取るような中になってたんだこの人達はっ

「よし、じゃあ拳闘士になろ！」

素手でもいけるよ！
そう腕をしゅっしゅっとやりながら勧誘するのは彼女の癖だ
こうみえて凄腕のモンクなのである

「いや、だから、俺には向いてなかったでしょ？！」

お試しコースとやらをやらされて
モンスターに囲まれすぐ召喚に装備を変えた日が蘇る

「因みに帰りが遅ければ遅いほど飲まされる薬品が濃くなるらしいぞ」

助手！ちょっと試しに飲んでみろ！
大丈夫だ飲めるものしかいれていない！

リアルに先生の声が響くようで思わずびくりと肩を震わせる

「い、急いで戻る！」

「また今度～気をつけてね～」

ひらひらと手を振る彼女は
私も買い物の続きして帰る～
と言って歩き始める

「Lauも気をつけて！またね！」

「送る。までが仕事だからな。ではまた。」

「Vellさんもまた～あんまりいじめないでね？」

彼女の言葉に笑みで返すも
説得力が一切ない
肯定の笑みに見えない

「ほれ、急ぐんだろ？」

「お、おう、ちなみに飲まされるのは確定なんだ？」

「それはお前の師匠に聞け」

やや早歩きでギルドにもどる
流れる景色や空の色が混ざって見えた

ドアを開けた先でなかなか楽しそうな先生が待っているのを俺は知らない



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マイフレンドなモンクララフェルのLauさん登場です
例に漏れずPLNを少しいじってるだけの名前でっす
ララフェルあざといよララフェル

彼女の口調は本人を真似してます
リアルでメールあんな感じ（伸ばし棒は全部波線とか本人いないところで様つけるとか）で更に言えば
中身２０代後半♂
てへぺろ、本人絶対見ないからいいかなって！←


ちなみにセヴェリアンさんは保護者みたいなイメージで
うちの子を見てくれているイメージで書いてます
開発中の薬のませちゃうけどね興味のがでかい←
セヴェリアンさんに助手って呼ばれたくてレベリング頑張ったしおそろになりたくてAFも買いましたよええ
おかげで見た目の錬金術師ですどうも
あの日擦ったラノリン（HQ）の数を僕はまだ知らない（約10スタックです）